芸術の秋
秋の花といえば、コスモスを思い浮かべる方も多いと思いますが…
コスモス以上に魅力を感じるのが彼岸花です。
コスモスにはない妖艶さが、その魅力のひとつだと思います。
彼岸花は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれ、その字体からも妖艶さが滲み出てます。
写真を撮る上で気をつけなければならないのは「色潰れ」です。
強烈なソリッドなので、露出に気を使わないと容赦なく赤が滲みます。
色潰れさえ回避できれば、撃つには比較的簡単な花ですので、花撮り初心者の練習花としては最高の被写体ではないでしょうか。
割と群生する花ですので、引いて撃つことで、その存在感はより象徴されます。
また、マクロレンズでググッと寄ることで、芸術的な花弁やシベの繊細さをより捉えることができます。
英語では「Red spider lily(朱い蜘蛛百合)」とは呼ばれ、この呼び方もとても魅力的で好きです。
数日内で一気に咲き、そして一気に枯れる花ですので、見頃と撃ち頃のタイミングがとても難しいですが、「見る芸術の秋」「撮る芸術の秋」に相応しい花だと思います。